JINJIN(本名:伊藤 公人)

(前編:450誕生からメンバー紹介)

「BMXに跨がったらカッコイーぞ」って
いうのが僕的には憧れるんで。うん。

jjapan-interview.net JJINJIN氏)

j 「450」を作ったのは、いつですか?
J 話は、もともとB−BARと『なんかしたいなー』ってあってB−BARが、 まず自分でTシャツ刷って作り出したんですよ。それでMO3に話したら 『やろか』ってことになって、それでメンバーを集めて。それが98か99年かな。まだ最近のことですわ。
j それまではグループっていう形には、なってなかったんですか?仲間って感じ?
J そう、新大阪に乗りに行って、ワイワイやってて。
j そこで名前が決まってーみたいな?
J 僕以外のメンバー全員が、東京遠征に行ってた時に酒の席かなんかで「430」 (チーム430 UCLG)が盛り上がってて、それにケンカうったんとちゃいますか(笑)
j 「そうか、お前ら430か!そやったらオレら450や!」と。(笑)
J 「お前ら(カブなら)4.3.0でナキやないか。オレら4.5.0でカブや!」と。(笑)大阪っぽい発想ですわ。
j (笑)その時は単にグループの名前っていう以上のことは、考えなかったんですか?例えば共通の目的を持ってどうこうとか?
J B−BARと僕とMO3は『なんか、やらなあかんなー』という気はあって。意気投合して。やり始めの時はとりあえずTシャツ作ってみたいな。
j 『なんか、やらなあかん!』ってことで、まずTシャツ作りから始まったんですね(笑)なにをやらなあかんと思ったんですか?「450」を仕事にしたかったんですか?
J いや。ビジネスとかは全然意識してないですよ。BMXシーンを見てて大阪は、ツマンナイ感じやったから、オモシロしよ。ってことです。
j その時JINJINさんは何の仕事をしてたんですか?
J 僕は「リンリン萱島店」に勤めてました。
j 大会に出たりとかはしなかったんですか?道場破りーみたいな。
J ビーバーとかトシゴンは、真面目にコンテストに出たりするタイプじゃないんで。
j 大阪近辺の大会にしか出ない。それも、気が向いたら。みたいな事を聞いたことがあります。
J それでエーと思うんですよ。
j まあ、大会出場を強制する訳じゃないんですけど(笑)
J 大会・コンテストなんかに出て一位とるやつは、それはスゴイですよ。ただやっぱり僕らからみて『カッコイー!』ってやつと、単に『おもしろいね』っていうのがあって、毎回、毎回スゴイ練習を積んで、技も「シナッ」と決めて一位になってるのを見ても、そんなに興奮しないんですよ。
j アスリートってノリは別に・・・。って感じ?
J そう。単に『ウマーイ』って感じだけでしょ。(笑)
j もっと生き方を含めて見たいんですかね?
J そう。リアルな部分をね。やっぱりクセありますもん。B−BARもTOSHIGONも。大会とか出たら人がやってないことしたいですし。人が通ったラインで同じ技こなすんは絶対イヤでしょ。
j 『そのリアルというのは、いったいなんなんだね?』っていう聞き方はしたくないんですけど・・・。
J ライダーとして共感しあえる乗り方。別に一位とらないでも『スゴイ・・・』と思える。B−BARはやっぱり『カッコイー』ライダーじゃないですか。別に上手いライダーじゃなくて。イヤ、勿論上手いんですけど。
j 巨人の清原が、タイトルとってないけど『カッコエー!』って感じ?
J ウン。別に成績残してないけどカッコエーって言うか・・・
j 気持ちがカッコエーってやつ?
J ウン、そう。『BMXに跨ったらカッコイーぞ』っていうのが僕的には憧れるんで。うん。
j 話を戻しますけど、(450の商品カタログの表紙にある、メンバー名クレジットを見ながら)「450」立ち上げのメンバーは5人ですよね?
J そう。それにサポートライダーが3人。それとここに書いてないけど、黒幕が一人居るんですよネ。
j それがMO3ですか。なんとかウィールの店長さん・・・。
J そう。「HARVEST MARKET WHEEL」の店長やったんですけど。
j JINJINさんの頭を、唯一はたける人とか(笑)
J (苦笑)もちろん。スゴイ人で、生き方を尊敬する方です。
j MO3はライダーですか?
J いや、自転車はたまに乗ったりしてるんですけど、基本的には波乗りです。影でBMXシーンを動かしている人です。自転車、好きでやってるんで。
j 影で?
J そうです。「MAGIC FRUITS」のオーナーでもあるんです。
j MO3は30歳半ばでしょ?普通、なかなか30半ばで影に隠れられませんよ。やっぱりBMXの歴史が新しいからかな?
J ウーンなんでしょうね。僕はMO3の事を語れるような生き方をしてきてないから、あんまり語れないけど。なんかスゴイ、オーラを感じます。
j このカタログ見て思ったんですけど、アートディレクターとかデザイナーとかが居るんですか?かなりテイスト感が、あるじゃないですか?
J これは、適当にみんなで考えるんですよ。
j 僕の偏見なんですけど、関西人って自分で自分のイメージを、カッコよくプロデュースできる人って少ないじゃないですか?自分のことを、それこそ「ヨゴレ」って呼んでしまうテイストってあるじゃないですか。カッコエーっていう風に自己演出することって、キライですよね?
J そうですね。僕らは別に「エーカッコ」してるとは思ってないですけど、一応他人からは「エーカッコ」がついてる位の感じで・・・。別にみんなデザインしてる感じもないしね。けっこう楽しくやってるだけなんで。ただもともと、MO3が「DUB FACTORY」のデザインもしてる人なんで、その辺で勉強させてもらってる感じはありますね。
j このカタログは、いつ作ったんですか?
J これは東京のサイクルショーに出展しようとしてたんですけど、そんなもんブース並んでる所に出してもしゃーないんで、ホテルの一室でやったんですよ。会場横のホテル借りて。その時「なんか発信せなアカン」ってことで、今あるアイテム集めて作ったんです。別になんでも良かったんですけど。
j MO3はアパレルが本業の人なんですか?
J 「450」立ち上げの時はそうでした。MO3はね、なんかスゴイ。自分で楽しむ為に勉強して・・・楽しんで、また勉強するみたいな・・・。なんていうんかな・・・、僕も、MO3みたいな遊び上手になりたいですね。仕事するときはバーっとするみたいなね。
j B−BARさんは、どんな方ですか?
J 沖縄生まれで、ほんで沖縄から出てきてガンガン乗って・・・。
j あ、そうか。沖縄の人ですよね。
J そう。名前「新城安明」ですから。沖縄に「新城」っていう地名もあるんですよ。
j イメージ的に、一番怖い感じがするんですけど。
J そうですね。昔はホンマに近寄れない位、怖かったですよ。ほんで、なんちゅうんやろ。あの怖さは、なんか・・・、スキルがビチビチって感じで。
j 今、おいくつですか?
J 69年生まれですから、33歳ですね。
j 僕は35歳位で自分のこと「あ、オレは30代やな」と思いましたよ。もっとも特に運動してないけど。
J (あっさりと)さあ、30(歳)回ってからでもガンガンに乗れてますからね。けっこう、自分で自分を煽るような所持ってるんで。それを上手いこと利用してるみたいですね。
j 武勇伝も一杯あって・・・(笑)
J 武勇伝!武勇伝は一杯ありますよ。
j いや、やっぱり言わんでもいいですわ(笑)
J (笑)なんせ、大会でたらアピールだけですからね。ぶっとんでいきますから。メイクする、せえへんじゃなくて。出来そうと思ったらやりますから。割と東京の雑誌とかに出てる、プロライダーと呼ばれるやつは、そんな無茶はせえへんのですよ。練習を積んで、出来ることを見せる。一応無茶もするんですけど、そんなメチャメチャな事はしない。その点、B−BARとかTOSHIGONはするじゃないですか。それで、大会順位は8位とか。そんな訳判らん成績で終わったりとか。「もっとやれる範囲でかたくこなせば優勝できたのに」みたいなね。そんなん、どうでもええんでしょうね。乗りたいだけやから。
j それ見て、みんなビビるんですか?それとも元々、人間として迫力あるんですか?
J 元々、迫力ありますね。
j 僕は、大会で遠目からしか見てないすけど、黒T(シャツ)着てね。
J 「450」の去年位のTシャツで、肩にシーサーが入ってるヤツがあったんですけど、元々B−BARは肩にシーサーがあるんですよ、タトゥで。ドカーン!と、こんな(上腕を撫でながら)腕で。メチャメチャでかいですよ。シーサー!(満面笑顔)あの腕でパーンと入ってるでしょう?僕らからしたら、沖縄ではシーサーは守神じゃないですか・・・。カッコイー!
j B−BARさんは、いつこっちに出て来はったんですか?
J えーっとねえ・・・。
j 仕事で、出てきはったんすかねえ。
J いや、(BMX)乗りに。東京に先に出たと思うんですよ。それから大阪に来て、もうかれこれ10年位経つんちゃいますか。
j 乗りに出て来るって、自転車で生計立てようとしてたんですかね?
J とりあえず、「沖縄だけで乗っててもしゃーない」と感じてですかね。判らないです。
j 就職とかで出て来たんじゃなくて、遊びに来た?
J 単に乗りに来たんですね。
j で、そのまま居ついた。(笑)ギターを持った渡り鳥じゃないんですから(笑)
J ネェ(笑)でもなんか乗りたかったんでしょうねえ。あっちこっちで。
j 10年前にそんな(BMX)シーンってあったんですかね?
J それなりのシーンはありました。その時、前見せてもらった(話題にとTが持参した)MONOマガの取材があったんですよ。
j あ、そうか、そうか・・・そうですね。沖縄に米軍基地があったからBMXに出会ったとかじゃないんですね。
J それは関係ないですね。その辺は(本州と)変わらないですよ。ただたしかにベースの連中で、乗ってる子等もおったから情報は早かったかもしれない。
j ハーレーとかは、そんな話ありますよね。次はTOSHIGONさんですけど?
J TOSHIGONは、たぶん「450」の中で一番遊び上手です。
j どんな遊び?なにしてんの?新しい情報を仕入れるのが早いとか?
J (やや沈黙)そういうアンテナを持ってるから、遊び上手なんかな・・・・。
j 場持ちがええとか。そんな話じゃない訳ですね?
J なんかねー。
j 女の子に妙にモテるとか。
J いや、そんなんでもないんでしょうけど。TOSHIGONは「チームdig−it」なんですよ。昔は「チームS&M」だったんですけど。いやーやっぱり、そのーBMX楽しみたいっていう意識が強いんで、割とスポンサードとかそっちの方が適当なやつなんです。で、どういうたらえーんかなあ(少し困った様子)TOSHIGONはホンマ遊び上手としか言いようがない。
j あーそうですか。(笑)
J でも、尊敬します。オッサンになっても遊ぶのうまい人っていますよね・・・。いろんな事を全て遊びに変えてしまうみたいな。そうですね。なんでも楽しめちゃう感じですね。だからパークとか乗りに行かしたら一番色々やったりするんが、TOSHIGONなんですよ。
j 砂場があったら、一日中遊べる子。みたいな?
J そう、そうですね。そんな感じですね。
j 僕なんか眺めてるだけになってますね。子供と一日中でも遊べたりするんでしょうね。
J うーん、良いも悪いも無邪気なんですよ。
j TONYさんは、どんな人ですか?
J TONYは今は「MAGIC FRUITS」のライダーでホンマにカッコイーんですよ。うっとうしいんですけど。大会とかに出えへん時はホンマに出えへんし。なんちゅうんかな。「450」をもうちょっとガンバローとかいう気合もそんなにないし(笑)かというて別に辞めたい訳でもない(笑)
j はー。(苦笑)
J なんか、そのー、アメーバーみたいな・・・。
j (苦笑)あーそうなんすか。
J でもね、乗り方、カッコイイんですよ。(キッパリと)
j そんな書きにくい解説されても・・・(苦笑)もっとさわやかな紹介でいいですよ。
J なんか、ちょっとはずれてるんですよ。
j まだ言いますか。(笑)年は幾つなんですか?
J にじゅうー、うーんとねー、んー、ちゃんと解からん位のもんなんですよ。
j (爆笑)・・・かなりー、うーん・・・。(気をとり直して)仕事は何してはるんですか?
J 仕事はねえ、居酒屋で働いてたりしてたんですけど、今はどうでしょう。今晩、会う約束はしてるんですけど。
j うーーーん、ぐーーーフフフ(大苦笑、それでもしつこく)うーん、フラット主体の人ですか?
J フラットです。ほぼフラット。でもストリート好きで、グラインドとかもしますけど。まあ乗りたい乗り方やったら何でもするって感じ。「dig−it」ありますよね。「dig−it」と「MAGIC FRUITS」と「450」がスポンサードしてるんです。
j サポートを少なからず受けてるという事は、コンテストなり大会なりに出て、乗らなきゃあかんのとちがうんですか?
J 一応ね。フラットシーンはそういうテンションなんですけど。まあ別に「450」や「MAGIC FRUITS」乗ってるうちはね・・・。
j 身内やし、あんまり強制はされへんのでしょうね。
J ただ、例えば欲深く自分のライディングスタイルをアピールして、どっかのスポンサーを捕まえにいったら、捕まえれるんですけど、そういうことを一切しない。ダルがりなんですよ。
j ダルがり・・・(苦笑)
J かといって、何もしたくない訳でもなくて。
j そうやろね。かなりうまい訳でしょ?
J うまいですよ。まんなかのクラスで優勝とかしてるんで。もちろん。
j フラットってそういうノリ多いなー。
J いや。フラットはね、コンテスト重視で固くなりすぎてるんですよ。海外では全然違うんですよ。アンダーグランドに隠れたカッコエーやつがおったりして。日本のフラットシーンは固くなり過ぎ。ひとつひとつの技の難易度や、コンテストに通用しそうなルーティーンをすんごい考えて、その中にオリジナリティをちょこっと入れるんですけど。例えば足を逆から、普通右から持っていく所を左から持っていくとか、もうすごい深い所に入ってるんです。この辺のノリがすごいビミョーなんです。

(C)DIRTY450
j こだわりにも、良し悪しがあるんや。次、サポートライダーのTUR−BOは?
J TUR−BOはねえ、ダートがカッコイイですよ。トレイルね。広島に「地獄谷」って所があって、そこのトレイルが有名なんですよ。めっちゃでかくて。彼はカッコイイ。カッコイイですね。
j 同じくサポートライダーの沖縄の二人、まずZENKOさん・・・。
J ZENKOはねえ、まあどうでしょう・・・(タメがあった後)ナイスガイですね。
j ナイスガイ(笑)さわやか。まだ若そうですね。
J そうですね、結構。「チーム430」の連中らと大阪で一緒に乗ってた時代、僕がまだフラットやってた時代に彼の方がフラット、上手かった。今は僕と同じにストリートやってます。メインはフリースタイル、フリースタイラーです。
j ANIKENNさんは?
J ANIKENNはねえ、ANIKENNはちょっとアクの強いキャラですね。沖縄やったら、あれで普通やけど。
j あーそう。(苦笑)それだけやったら書きようがないっすよ。例えばライディングの特徴とかは?
J やっぱり、これは「450」に共通してる所ですけど「フリースタイラー」ってことですね。したいことをする。そしてそれを自分のスタイルに変えていく。みたいな。ANIKENNはケツ出したりするキャラで乗り方もスゴイ自由で。沖縄のライダーってそうなんですよ。あんまり本州、本土の情報が入ってこないんで、沖縄は沖縄で遊んでるんです。だから進んだ事してる時もあるし、遅れた事してる時もあるし。まあ、その辺は僕らがとやかく言う事やないでしょう? 

(前編終了)
後編ではJINJIN氏自身について語ってもらいます。

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