| J: |
前、古着屋にいてはった時に「いずれは実店舗出すのが目標」っていうてはったのは変わってないですか。 |
| M: |
うん。「したいな」とは思いますよね。 |
| J: |
ベアと雑貨・・・。 |
| M: |
そう。今、当面思ってるのは「シュコー(SCHUCO)」っていうメーカーがあるんですけど、そこのテディベアとミニカーをやりたいなと。実店舗持ったときに。ネットでもやりたいんですけどね。実店舗でも同じだと思うんですけど、もう総合っていうのは難しいと思いますよ。いかに専門的に絞り込むかっていうことの方がすごく大事だと思います。うちがテディベア以外にほとんど手を広げないのは、それが理由です。「シュコー」を扱いたいっていうのは、あそこはテディベアも作ってるんで・・・。どこかに関連付けてないとね。意味もなく「儲かりそう」でやる商売は絶対儲からない。前に言った「二番煎じはそこから先、考えられない」という状況に陥ってしまいますね。男がやることで「意味がない」ことをやるっていうのは、あまりカッコイイことじゃないと思います。やることに自分の中で理由付けがないとだめ。理由のない所に成功はありえないから。僕がインターネット始めたのは、実は目標があって、「常に目標があって、その過程でなにをするのかが大事」です。そういう風にいつも考えることにしてるんですよ。「実店舗をしたい」という目標があって、その為に何をすればいいかという事を、常に考えて実行していくことが必要です。そのひとつの手段としてネット通販があるわけです。ただ目標というのは、ひとつしかなくてもいいんですけど、僕は常に同じものであってはいけないと思います。ある程度それに近ずくにしたがって進路を変えて、目標も変わっていかなければならない。
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物が売れない原因について |
| J: |
今のところの目標である「実店舗」というのは・・・・ |
| M: |
かなり、その割合は減ってきてますけど。いうと変に思われるかもしれないけど、誰も来ないような所で、それも日本家屋の農家で畳に階段箪笥を置いて、そこにテディベアを並べて売りたいんですよね。靴ぬいで上がってきてもらう形で。もともと日本的な商売の在り方は、そこにあると思います。今、物が売れない原因のひとつに「古い商売の習慣」がなくなってしまったということがあると思います。「買わせていただく」「買っていただく」の心というものが「買う側」にも「売る側」にもなくなってるじゃないですか。安売りすることによって「売ってやってるんや」ということになって。お客さんにしてみたら店側に専門知識があって「教えてくれる」という頭があるから、ちゃんと対応すれば「店主」なり「店員」を尊敬するという気持ちが出て来るのに、そこを手抜きして値段に走る・・・。もっと売る側、買う側にもプロ意識みたいなものが必要だと思いますよ。商売では「騙されたほうが悪い」っていうこともあるじゃないですか。別に騙すのがよいとはいいませんけど。 |
男の人にテディベアを取り戻して欲しい |
| J: |
男のお客さんが多いですか、それとも女性ですか? |
| M: |
女の人が基本的には多いです。 |
| J: |
森山さんのHPの特徴なんでしょうか、それともベアを集めている層の特徴ですか? |
| M: |
うーん、そうですね、ただ著名なコレクターとなると男性の方が多いですね。 |
| J: |
ま、コレクションというのは男のもんですかね。 |
| M: |
そうですね、もともとの出発点というのは、男の人に買ってもらいたいという所だったんですよ。
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| J: |
ほう、それは面白いですね。僕やったら自分で商売するんやったら「一番買ってくれそうなんは誰や!」となりますけどね。 |
| M: |
女性の方をターゲットにしてないって言ったらウソになりますけど、一番の希望はもっと男のお客さんが、増えることですね。 |
| J: |
コレクトするとなったら最終的には男の方が、突っ込んできますからね。 |
| M: |
っていうかね、「取り戻して欲しい」ですよ。テディベアを。男の人に。 |
| J: |
最初は男の趣味やったんですか? |
| M: |
そうです。もともとの趣旨は「男の子の為の人形」だったんですよ。女の子には「フランス人形」っていうおもちゃがあって、でも男の子にフランス人形持たす訳にいかないでしょう?当時は。それで男の子がダッコして遊べるような人形ということで、もともと四足の動物の人形というのはあったんですけど、手足も動く、首も動くヌイグルミというのがなかったので。もっとも人気が出てからは、男女の区別なく定着していきましたけど。だから単に、かわいいイメージだけが残ってしまって、日本に入ってきたときには、女の子の為のものと言う事になってしまいましたけど。「ヌイグルミなんて」っていうことになりますよね。(当時の日本では)それでも1904年あたりに作られた「テディガール」って呼ばれてるテディベア、今、伊豆の「テディベアミュージアム」に展示されてますけど、これなんかはイギリスのヘンダーソン、最後は大佐になったんですかね。がノルマンディとかに行ったとき連れていったという、由緒正しいベアで、戦争に行ってるテディベアって、何体もありますよ。生まれた時に贈られて、それを死ぬまで大事にしますからね。 |
黒い熊は力の象徴 |
| J: |
欧米では、男の子もかなり(ベアを)持ってるんですか? |
| M: |
バイク乗る人だったら、判りますけどハーレーのシーシーバー(SISSY
BAR)に括り付けてる連中が居るでしょ。あれがそうですよね。あれだけゴツイ、ガタイしてて熊のヌイグルミ持ってるってことに恥ずかしさがないんですよね。 |
| J: |
熊のヌイグルミしかないんですか?男が持つヌイグルミは。例えば犬やったら、あかんのですか(笑) |
| M: |
いや、別に犬が好きだったら、それ持ってたらいいと思うんですけどね。
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| J: |
そもそも「熊」っていうものが、そういう特殊な位置付けにある物なんですかね? |
| M: |
アメリカにおける熊のヌイグルミ、特にバイク乗りなんかに愛されてる理由のひとつに、ネイティブアメリカンの思想的な部分もあると思うんですよね。黒い熊は力の象徴、守護神として。ココペリ(KOKOPELLI)なんかもそうですけど。聖霊のひとつとして熊も位置付けられるんですよね。熊の手なんていったら、バックルにもなりますし、ズーニー(ZUNI)とかの指輪にもなりますしね。熊というものに、秘めた力が宿っているという考えが向こうの人には根強くあると思いますね。 |